デッサン力はある程度上達したけど、漫画に描く時何だか動きが固い、逆に漫画絵が描けなくなった!という人がいるかもしれません。

確かにデッサンは画力を高めますが、漫画絵というのはそもそもカッコよく、または可愛くデフォルメされたものです。リアルさをどこまで自分の絵柄に落とし込めるかが問われます。

とはいえ、まだ画力が安定しない時は、自分の絵柄どころの話ではありませんよね。そこでまた模写です。今度は好きな漫画家の絵を模写してみましょう。

この模写が結構大変で、慣れないうちはかなり苦戦すると思います。ですがこんなとこまで細かく描いていたのか!とか、ここは多少省いてもそれらしく見えるんだ!など、色々な発見があると同時に、線画の勉強にもなります。

ただの模写にならないよう、何冊か別の漫画を用意しましょう。ある漫画家は、漫画の勉強のために丸々一冊模写した、という話もあります。

恐らく大量の紙を消費することになるので、チラシの裏やコピー用紙などを用意しておきましょう。そして全部使い切る勢いで模写するのです。

模写が難しいようだったら、薄手の紙、例えばトレーシングペーパーなどの上から絵をなぞるようにすれば簡易模写ができます。慣れたら普通の紙に漫画を見ながら描くようにしましょう。

注意したいのが、模写の漫画に影響されて似たような絵柄にならないことです。真似は勉強には効果的ですが、実践には不向きです。同じような構図、絵柄にしてしまうと、盗作と言われてしまいます。

でもまだ漫画家になったわけではないので、練習だけなら大いに真似してください。必ず漫画力向上に繋がります。

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模写のメリットは

・漫画の描き方が体得できる
・コマ割りや効果線の勉強になる
・大胆な構図の参考になる
・背景の勉強になる
・ペン入れまですれば線画の勉強にもなる
・好きな漫画のキャラクターが自在に描けるようになる

漫画家の技術の全てが注ぎ込まれたものが作品ですから、勉強にならないわけがありません。1ページと言わず、1コマ1コマが教科書のようなものです。

模写のデメリットとしては

・作品に絵柄が引っ張られる
・自分の絵柄に落とし込めなくなる可能性
・効果線や構図が似て来る(オリジナリティが乏しくなる)

このデメリットを解消するには、模写だけをやるのではなく、自分の絵とキャラクターを使って、模写を参考にしつつキャラを動かしてみることです。

特にアオリ(下から見上げるような構図)や俯瞰(上から見下ろす構図)はいきなり描こうとしても難しいので、模写が大活躍します。あとは色々な角度から人物を描くこと。心理描写からカッコよさまで全てカバーできます。

ある程度模写に慣れてくると、キャラクターの動かし方のコツが分かってくると思います。そうなればこっちのものです。

リアルさと漫画技術が組み合わされば、人体の場合はどの角度でどう見えるか、背景の場合はどのように描くのが効果的か、自然物と人工物の描き方など、紙の上でキャラクターが動き出すことでしょう。