『鳥獣戯画』というのをご存知でしょうか?ウサギやサルが人間のように踊ったりなんだりしている絵です。漫画としてはこれが最古のものと考えられています。擬人化の元祖とも言えます。

現在の漫画の手法に近いものが使われていたりして、漫画家を目指すなら知っておくべきです。

鳥獣戯画は正式名称『鳥獣人物戯画』と呼ばれ、甲・乙・丙・丁の4巻から構成されています。一番有名なのは甲巻のウサギとカエルが相撲を取っている絵です。教科書に載っていたりするので、鳥獣戯画という名前を知らなくても、一度は見たことがあるのではないでしょうか。

成立は様々な説がありますが、12~13世紀ごろ、様々な作者が世相風刺や風俗を描いたものの集成と言われています。お坊さんが描いたという説もあります。当時のお坊さんは絵心があったのですね。

鳥獣戯画は純然たる絵巻物で、説明書きやセリフは書かれていません。全て絵のみで構成されています。それでも何がどうしているか分かるのはすごいですね。

現代でいうとイラストと一コマ漫画の中間、というところでしょうか。カエルやウサギが何故か多いのですが、サルや空想上の動物も擬人化されて出てきます。その動きが滑稽で、現在でも楽しく読めるほどです。

乙巻になると、様々な動物が描かれ、戯画というより動物図鑑のようになります。丙巻、丁巻になると、鳥獣はどこかに行き、人間の生活の様子が面白おかしく描かれるようになります。作者がそれぞれ異なるので、鳥獣でなくなるのも無理はないことですが、少し残念な気もしますね。

このように千年近く経っても色あせない漫画もあるのです。それは近現代の漫画でも同じことが言えるでしょう。何年経ってもその時代その時代に通じるものがある漫画や、当時の流行や風俗を伝える漫画でも、貴重な資料になります。

擬人化は今でもよく描かれる手法ですし、筆で描かれていること以外は漫画というものの根本はあまり変わらないのかもしれません。

鳥獣戯画は読み手も楽しいですが、描き手も楽しんで描いたのだろうなあというのが伝わってくるようですね。

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