漫画で大事なのは、キャラクターが魅力的かどうかですよね。人気漫画を読むとわかると思いますが、主人公のみならず、その周囲のキャラクターや敵キャラまで魅力が詰まっていますよね。

逆に、ギャグ系や日常系の漫画では主人公を没個性にして、周りのキャラクターに振り回されるという手法もあります。

さて、古今東西いろいろな漫画とキャラクターがいますが、人気の高いキャラクターはその時代によって少しずつ違います。

もはや国民的キャラクターになったドラえもんは、あの丸いフォルムとおっちょこちょいなところ、なんでも叶える不思議な道具。そしてのび太との友情が長く愛されています。

かと言って、そんなキャラクターを今作ろうとしても、二番煎じ三番煎じになってしまいますよね。

ですが、ドラえもんから魅力的なキャラクターの要素を抽出することはできます。

1、外見
2、性格
3、特性

この三要素がしっかりしていれば、魅力的なキャラクターができます。これは人間でも人外でも当てはまります。

外見はかっこいい、かわいい、奇妙、と色々なパターンがあります。どこにでもいる普通の少年少女でもいいのですが、何か特徴がないと他のキャラクターにお株を奪われてしまうので、何か一つインパクトのあるものを付け加えましょう。

性格は共感できる方がより読者に好感を与えます。ダークヒーローもかっこいいですね。あとギャップも付け加えるとなおいいでしょう。

ドラえもんを例に出すと、22世紀からやってきた高性能ロボットなのに、人間味が溢れ、ドジもやらかすという愛嬌あるキャラクターとなっています。

かっこいいけど性格が悪い、かわいいけど毒舌、奇妙だけど気さくなど、正反対の属性を付加させるとキャラクターが引き立ちます。

そして特性ですが、ドラえもんの最大の特性は四次元ポケットとそこから取り出す便利な道具ですよね。このような他にはない特別な力があるとさらに魅力的になります。

例えば凄腕の剣豪だったり、動物と話せたり、変身できたりなどなど。古今東西のキャラクターを見ても人気のある漫画はそういった特性を持っています。

逆に特性を持たせないのもありです。主人公よりもそれを取り巻く人間模様を描きたいのなら、主人公のアクは薄い方がメッセージ性は高まります。その代りサブキャラクターたちは一癖も二癖もある人間に描くことです。

主人公の視点からストーリーを展開させるか、第三者目線からストーリーを展開させるかで、キャラクターの魅力もまた違って見えます。

やりやすいのは第三者目線からですね。主人公たちが知り得ない別の場所での出来事も描けるので、複雑な人間模様やキャラクターを引き立たせるエピソードも盛り込めます。

読み切りなどは主人公の魅力を前面に出せればいいので、主人公視点で描くといいでしょう。その場合、あまり脇役を多く出さないことです。主役を脇役が食うのは連載ものが多いですね。

自分にしか考えつかない魅力的なキャラクターを生み出し、思いっきり紙面で活躍させてください。